大阪市は7日、システムトラブルのため、全24区役所の窓口などで住民票や印鑑証明書などの発行ができなくなったと発表した。同日午後3時までに、処理が完了できなかったものも含めて市内で798件の申請に影響が出た。復旧のめどは立っていないという。
市によると、7日正午過ぎ、市の基盤システムのサーバーに不具合が発生。住民情報や保険年金、税務事務など5分野のシステムが、この基盤システムの印刷機能を使っていたため、関連する書類が窓口で発行できなくなったという。
取り扱えなくなった書類は、住民票▽印鑑証明書▽転出証明書▽国民健康保険証▽こども医療証▽敬老優待乗車証▽課税証明書▽納税証明書――など。戸籍関連の書類は発行できるという。
中央区役所では、午後3時半までに窓口を訪れた住民のうち約40人が影響を受けた。印鑑証明書を取得するために訪れた40代の自営業の男性は「雨の中来たのに残念だ。仕事に支障が出るので、週明けまでには再開してもらいたい」と話した。市の担当者によると、今は春の転入・転出が一段落し、来庁者数は少ない時期だという。
松井一郎市長は7日、記者団に「大変ご迷惑をおかけして申し訳ない。早期の復旧を目指して取り組んでいく」と陳謝した。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル